令和5年初釜
癸卯の初釜は、点心、八寸もお出しする形式に戻して行いました。濃茶は各服点としましたが、千鳥の杯で社中の皆さん一人ひとりとお酒を酌み交わすことができました。干支の兔のつまみの付いた水指を使ったため、香合はぶりぶりとしましたので、及台子ではあまりしないとのことですが、羽根香として炭点前から始め、点心、八寸、中立、つづき薄茶と致しました。普段の稽古とは違う緊張感の漂う中、こうして皆さんと楽しい初釜を迎えられることは本当に幸せなことだと思います。
会記
寄付
掛物 猶有斎筆寿扇 窓前春浅 壬寅家元初釜籤当たり
本席
掛物 而妙斎筆梅花大扇子幅 満天香 共箱
琵琶台ニ福鈴 丸三宝ニノセテ
金泥霞総張風炉先屏風 吉兵衛作 即中斎箱書付
炉縁 松喰鶴蒔絵 輪島 陽斎作
釜 松葉図真形釜 角谷一圭作
炭台 紙釜敷
香合 ぶりぶり
香 千代の松
花入 スペイン土産定差し
花 太郎冠者 白玉 蝋梅
宗旦好青漆爪紅及台子 光入作
水指 紀州葵窯 寒川栖鳳作 月兔
杓立・建水 平戸焼 青海波
蓋置 恵比寿 信楽 保庭楽入作
火箸 大内張華甲火箸 十代浄益作
茶入 瀬戸 末広 而妙斎箱
仕服 大燈金襴
茶杓 大亀老師作 千代の春 共筒箱
茶碗 蓬莱島台茶碗
数茶碗 ソウル土産青磁
茶器 青貝梅唐草蒔絵黒雪吹 九代西村象彦作 而妙斎箱書付
茶碗 真葛 富士画 初夢 香斎作 即中斎箱
替 仁清写梅ニ括リ猿 即全作
数茶碗 お福
水次 利休腰黒 浄益作
濃茶 彩雲 小山園詰
真塗縁高 表完作
菓子 常磐饅頭 菊屋製
干菓子盆 而妙斎宗旦猶有斎合筆松鶴盆 支部設立五十周年記念 せいわ工房作
干菓子 福来心琥珀 霜月製
替 碌々斎好独楽菓子器 十三代駒澤利斎造 即中斎箱書付
干菓子 初夢 坂本総本店製
煙草盆 青貝片輪車 △火入 青磁 △煙管 如心好筋 浄益作
△莨入 タトウ 吉兵衛作
(2023年1月13、14、15日)