行事・お稽古の様子 珠光餅を楽しむ茶会 珠光餅を楽しむ茶会 京都、堺と並び称される「茶のふるさと」奈良。中でも奈良、称名寺に縁ある村田珠光は、わび茶の祖として今日の茶の湯の礎を築きました。その村田珠光に関する文献を紐解き、正月の固くなった餅を炊いて、山椒を効かせた白味噌の餡をかけてお客様にお出ししたお餅。それが後世、「珠光餅」と呼ばれるようになったと言います。工夫を重ねて蘇らせた珠光餅でお濃茶を、さらには珠光にちなんだ干菓子、「雲間のなきは」とならまちならではの「庚申さん」の干菓子で、かつて珠光がお客様をもてなしたように、心を込めて濃茶つづき薄茶にておもてなしさせていただきました。菓子匠の茶席だからこその心入れの菓子と少人数での温かいおもてなし・・・大寄せの茶会とはまた違ったひとときをお過ごしいただけたことと思っております。当日は小雪のちらつく一日となり、露地を通って躙り口からの席入りには露地笠も使っていただき、寒いながらも楽しんでいただけたのではないかと思っております。ご遠方よりお越しいただきました皆様、本当にありがとうございました。河原書店の「茶道雑誌」4月号に会記を載せていただきました。どうぞご覧ください。(2017年2月) 行事・お稽古の様子