朝茶

朝茶

夏の暑い時候に、朝早く催す茶事を朝茶と呼びます。
前日には皆で懐石料理実習をし、当日、亭主方と客とに分かれて、朝茶をいたしました。
初座には朝顔を入れ、炭点前のあとは懐石。皆で下準備をした料理の数々が温かいものは温かく、冷たいものは冷たくして出されます。菓子は亀屋則克さんの浜土産。あえて縁高にせず、民芸籠を用います。
後座は即中斎宗匠の雲収山岳青の一行。やや緊張した雰囲気の中での濃茶のあとは、くつろいだ薄茶へと移っていきます。迎え付けから見送りまで、亭主役、半東、そして客とが一座建立の気持ちで盛夏の朝を楽しみました。

<平成22年7月>